子どもに寄せなくても想像は膨らむ『うそつきのつき』
内田麟太郎、荒井良二という私の好きな作家さんのコラボ。
シュールな内容の中に、遊び心があるコトバと絵が、読み聞かせを行う大人たちニヤッとさせるのだろうか。
最後がまた更に大人のココロをドキッとさせる。
だからといって子どもたちもしっかり楽しめそうな内容。ラクダがラクするところなどは、子どもたちもしっかりツッコんでくれそうなおもしろさ。
こういう本に出会うと、変に子どもに寄せなくても十分におもしろく、子どもたちは子どもたちなりに解釈して膨らますのだろうなと思えてくる。
自分の”幕引き”を考えてしまう『平場の月』
50代。人生100年時代とはいえ、残りの人生をどうしても意識してしまい、そこに何か新しいものを見出すことが難しいと感じてしまう年代(ではないかと思う)二人の恋愛。
恋愛といえるのかどうかもわからないが、できるなら誰かがそばにいてほしいという気持ちもわかるし、まかせっきりにもできないという気持ちもわかる。
ゆっくりと成就していくのかと思ったら、あっけない人生の幕引き。
自分はどんな幕引きが待っているのだろうと考えさせられる話だった。
100年後に今の衣装はどう映るのか『100年前の写真で見る 世界の民族衣装』
読み友さんの読まれた本から、気になった本をセレクト。
100年前だと、まだまだ地域の文化が色濃く残っていたのだろう。
今では一部形式的に残っているものを除いて、日本で日常的に着物を着ていることは稀だろう。
もちろん生活にあった機能性ということが求められて、世界的に似たものになっていくのは仕方のないことなのだろう。
それをわかったうえで着ることを楽しめればいいな。
100年後の未来では、今の服装はどのように語られ、見られていくのだろうか。
| 著者 | ナショナル ジオグラフィック |
| 書籍名 | 100年前の写真で見る 世界の民族衣装 |
| ジャンル | 文化 |
| 発行年 | 2013年 |
読んでいて音楽がなっている感覚『絵描き』
いせひでこさん、何冊目だろうか。
絵と文章の後ろで音楽が常になっている感覚になる。
たぶん絵、文章それぞれ単体でも成り立つものなのだろうけれど、それがつながることで、生まれるもの(自分の中では音楽)があって、絵本というかたちになっている気がしている。
マニアックに収集しているわけではないけれど、図書館で本棚を眺めていて「いせひでこ」という名前が飛び込んでくると、読んでしまう。
興味関心の扉が開けそうな本。中学校の教科書とかでも良さそう。『イラストでサクッと理解今が見えてくるアメリカ合衆国50州図鑑』
これはおもしろい。
アメリカ50州の特徴を歴史や経済、政治、芸能といった内容をイラストを交えて、基本見開きで1州で書かれている。
州ごとだけではなく、アメリカ全体として収入、大学、スポーツ、大統領、ヘイトクライム、各州の人種割合といった様々なテーマで書かれているので、全体像を把握しながら理解をすることができる。
もちろん、この本ですべてを満たせるわけではないと思うが、興味関心の入口には十分過ぎる本ではないだろうか。
こういった本が小学校高学年から中学校ぐらいの教科書になると、興味を持って掘り下げていくことができ、学びが楽しいことが認識できるのではないかな~とおじさんは思うのであった。
このシリーズ、「日本史図鑑」といったものもあるようなので、ぜひ読んでみたい。
| 著者 | パトリック・ハーラン |
| 書籍名 | イラストでサクッと理解今が見えてくるアメリカ合衆国50州図鑑 |
| ジャンル | 歴史・地理、統計・社会 |
| 発行年 | 2024年 |
ポップという言葉こそふさわしい『ミュシャ展 マルチアーティストの先駆者』

2023年9~10月にひろしま美術館で開催された「ミュシャ展 マルチアーティストの先駆者」の図録。
アール・ヌーヴォーの代表的なアーティストであり、また、現代に通じるポップなポスター、女性像を描くという上っ面の認識だけしかなかったけれど、この展示会でさまざまな魅力を発見することができた。
特に素描が素晴らしく見入ってしまった。
美術館の特別展に行くと、ついつい図録を購入するので出費がかさんでしまうが、何度も見返し思い出せるし、見識も深まるので良いわ。



ボケ具合と緩急が好きな『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』
そうだったのかパンどろぼう。きみにはそんなストーリーがあったのか(笑)
ところどころ細かいところに配されてるネタと、大枠の流れがパンどろぼうらしくて嬉しくなる。
さあ、おにぎりぼうやのたびだちのあと、すぐさまパンどろぼうになるのか、それとも、まだまだストーリーが展開していくのか。
楽しみに待っていよう。
革新はソリッドでファジーな音色とともに来た『ギター・マガジン 2023年1月号 (特集:ビートルズ『Revolver』)』
やっぱり読み始めると止まらないよビートルズ!
ギター・マガジンならではの、ギター中心という視点で書かれている内容は、とても興味深い。
今回はアルバム『リボルバー』の特集。革新的なサウンドで形成されながら、曲自体の素晴らしさも活きているということで、しばしばビートルズの最高傑作と言われることもある。個人的にもこのアルバムが一番好き。
ファズ・ギターの本格的な使用、逆回転で再生させたときに、ちゃんとしたメロディになるように弾いたフレーズ、もちろん冒頭から聴こえる超刺激的でインド的なワンコードソロなど、全体的にソリッドな音色がより刺激的に聴こえる本作。
これら一曲ずつギターを中心に解説されていることが、とっても嬉しい本。ギター弾きじゃなくても、ここから広がったロックの可能性について知りたい人にオススメ。
| 著者 | ギター・マガジン編集部 |
| 書籍名 | ギター・マガジン 2023年1月号 (特集:ビートルズ『Revolver』) |
| ジャンル | ロック |
| 発行年 | 2022年 |
クダラナイ?いえいえ、この世界へようこそ『コージ苑 (1)』
久しぶりに読んだ。
といっても、当時熱心に読んだ記憶はなく、喫茶店とかでちょい読みしただけのような感じ。当時のシュールな笑いだなと思うものもあれば、今読んでもニヤニヤするものもあり。令和の時代では、コンプライアンスにかかるだろうなというものがたくさん。
でも、コンプライアンスってなんだ?という感じで迫るパワーも感じることができる。名作であることは間違いない(よね?)
第二版もいっちゃいますか!
全曲で1曲ごとのランキングが作れるカバーがあるなんて!『ビートルズ全213曲のカバー・ベスト10 Cover Rankings Of All Beatles Songs (Guitar Magazine) 』
ビートルズ関連の本をKindle Unlimitedで読んだシリーズ(個人的)
ビートルズの現役時代(1962~1970)における公式発表曲213曲について、他のアーティストがカバーしているものをランキング形式で紹介している本。まず何がすごいって、公式213曲すべてにカバーがあること!しかもそれが1楽曲につき、いくつもカバーがあるということ。まぁ、これはビートルズの影響力の賜物だけれど、この本がすごいのは、様々なミュージシャンのカバー曲を、一曲ずつ独自の視点で解説しているところだ。
紹介されている曲については、まだ全部を聴けてはいないけれど、そこは「マ」の血が騒ぐ(笑)
現在、Youtube Music(サブスク)で、そのカバー群のプレイリストを作成中。もちろん正規のアルバムの曲順ごとにね。
